ハンマーって、ただ「釘を打つだけ」の道具だと思っていませんか?
実はそれ、大きな誤解です。
確かに“トンカチ”というと、まず思い浮かぶのは釘打ち。でも、実際のハンマーの世界はとっても奥深いんです。
たとえば――
● 木工DIYで、棚の組み立てに「釘打ち用の金づち」
● タイルや家具の仕上げに「傷をつけないゴムハンマー」
● 車やバイクのメンテナンスで「部品をやさしく押し込む作業」
● さらには、外構工事や解体作業で「重機級のパワーを持つスレッジハンマー」
こんなふうに、ハンマーは“叩く”という一つの動作の中にも、それぞれのシーンに適した種類と役割があるんです。
つまり、「何を、どう叩きたいか」で、選ぶべきハンマーは変わってくるというわけ。
この記事では、そんな奥深いハンマーの世界を、DIY初心者にもわかりやすく解説していきます。
- どんな種類があるの?
- それぞれ何に向いてるの?
- 実際にどうやって使うの?
- 自分に合うのはどれ?
――こうした疑問に、リアルな現場の使用例や具体的な作業シーンを交えながら、やさしく・詳しくお答えします。
読むだけで、「あ、これ今度使ってみたいかも!」と感じられるはず。
ぜひ最後までお付き合いください!
【ハンマーの基礎知識】「金づち」「木槌」だけじゃない!
「ハンマー」と一口に言っても、実はその種類はさまざま。それぞれ形状や材質、重さ、グリップの長さなどが異なり、それに応じて**“得意な仕事”も違ってきます。**
ここではまず、代表的なハンマーを5種類取り上げて、それぞれの特徴と「どんなシーンに向いているか」をしっかりと見ていきましょう。
1. 金づち(クローハンマー)
🔧 特徴:片側が平らな打撃面、もう片側が「釘抜き」になっているのが一般的。
💡 用途:釘を打つ/抜く作業全般。
📍 得意分野:木材の組み立て、内装の下地打ち、DIY家具製作。
たとえば…ウッドデッキの床材を固定するために釘をトントン。釘が曲がってしまっても、反対側でスポッと抜ける。まさにDIYの最初の一本におすすめ!
2. 木槌(ウッドマレット)
🪵 特徴:ヘッドが木製で柔らかいため、対象物を傷つけにくい。
💡 用途:木工・家具製作・ホゾ組み・接合部分の圧入。
📍 得意分野:繊細な木工、和風建具の組立、ダボやホゾの叩き込み。
たとえば…本棚の棚板をホゾ(木の継ぎ手)にはめるとき、金づちだと割れる可能性があります。木槌なら衝撃を和らげながらじわっと押し込めるので安心!

3. ゴムハンマー
🛠️ 特徴:ヘッドがゴムでできており、柔らかい素材への衝撃がマイルド。
💡 用途:仕上げ・微調整・部品の圧入・傷防止作業。
📍 得意分野:タイル施工、家具の仕上げ、バイクや車の整備。
たとえば…バイクのリアアクスルシャフトを抜きたいとき。直接金づちで叩くと傷がつくリスクが。でもゴムハンマーなら**「優しく、でもしっかり」**叩けるので安心!

木柄ゴムハンマー
木製品・機械の組み立て 1/2P
4. 両口ハンマー(コンビハンマー)
🔩 特徴:両端に金属製の打撃面があり、力強い打ち込みが可能。
💡 用途:仮組、鉄板やパイプの調整、建築現場の整備作業。
📍 得意分野:金属加工、配管工事、アイアン家具の組立。
たとえば…アイアン製の棚のパーツが微妙にズレているとき。両口ハンマーの重さを活かして、**“ガツンとひと押し”**すればズレが一発で修正できます。
KTCのコンビハンマー プラの部分がダメになったら交換して使える! ブラの部分だけ売っています! 超おススメ!


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5. スレッジハンマー(大ハンマー)
💣 特徴:長い柄と重量のある金属ヘッドで、強い衝撃を加えられる。
💡 用途:解体、ブロック破砕、大型構造物の撤去。
📍 得意分野:外構工事、解体作業、重機級の衝撃が必要な場面。
たとえば…古くなったコンクリートブロック塀を撤去したいとき。スレッジハンマーで**“ガツン!”**とやれば、まるで映画のアクションシーンみたいに一撃粉砕!

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✨【ポイント】ハンマーの選び方は「何を叩くか」で決まる!
- 柔らかい木材 → 木槌やゴムハンマーでやさしく
- 硬い材料や精密部品 → **金づち+補助工具(真鍮棒など)**で工夫
- 解体・重作業 → スレッジハンマーで一気に突破
つまり、ハンマーは“力の加え方”をコントロールする道具。
種類を使い分ければ、「安全で効率的な作業」がグンと身近になります!
ハンマーの種類 | 特徴 | 主な用途 | 具体的な使用例(現場シーン) |
---|---|---|---|
金づち(クローハンマー) | 金属ヘッド+釘抜き機能、最も一般的 | 釘打ち・釘抜き・木材加工 | 【DIY】棚や机の組み立て時に釘を打つ・外す 【内装現場】石膏ボードへの下地打ち作業 |
木槌(ウッドマレット) | 木製ヘッドで柔らかい素材に優しい | 木工、接合作業、木材叩き込み | 【家具製作】ホゾ組みやダボの組み立て 【建具屋】障子や襖の枠の組立で使用 |
ゴムハンマー | ゴム製で衝撃吸収、対象物を傷つけにくい | タイル施工、家具仕上げ、車両整備 | 【DIY】タイルやフローリング施工時の微調整 【バイク整備】フロントフォークのシャフト抜き時、シャフトを反対側から叩いて抜く 【車整備】足回りの部品やベアリングの圧入時 |
両口ハンマー(コンビハンマー) | 両面ヘッドで金属加工に向く | 鉄板加工、パイプ調整、仮組作業 | 【配管工事】パイプのかしめ、仮組時の調整 【DIY上級者】アイアン家具の部品の歪み直し |
スレッジハンマー(大ハンマー) | 長柄+重量級ヘッド、解体・破砕に強い | コンクリート破砕、解体作業 | 【外構工事】コンクリートブロックの破壊 【解体作業】古いフェンスや物置の解体 |
【使用シーン別】リアルな「現場での使い方」をのぞいてみよう
DIY初心者編:まずはここから始めてみよう!
🔨 金づちで釘打ち練習
「DIYといえば、やっぱり釘打ち!」という方も多いはず。
たとえば、ウッドデッキの床板を固定するとき。片手で釘を押さえ、もう片方の手で金づちをトントン……。
最初は、釘が斜めになってしまったり、思わぬところに当たって「あ痛っ!」となることも。でもそれもまた、DIYの“洗礼”みたいなもの。失敗しながら、少しずつコツをつかんでいきましょう。
金づちは「釘打ち+釘抜き」ができるので、失敗してもすぐリカバリーできますよ!
🪵 木槌で棚のホゾ組み
木工DIYでよく使われる「ホゾ組み」──木材の凸と凹を組み合わせて接合する方法です。
このとき大活躍するのが木槌。金づちで叩くと木が割れてしまうことがありますが、木槌ならやさしく力を加えることができるんです。
「コン、コン…」と少しずつ様子を見ながら叩いていくのがポイント。
慌てて「ドンッ!」とやると、せっかくの木材が悲鳴を上げます(体験談)。
🧰 ゴムハンマーで仕上げ作業
カラーボックスや収納棚などを組み立てるとき、パーツの最後の“はめ込み”が硬いこと、ありますよね。
そんなときにはゴムハンマーの出番です。
金づちで叩くと天板がへこんでしまう危険がありますが、ゴムハンマーなら叩いても傷がつきにくく、安心して仕上げられます。
トントンと叩きながら、パーツがカチッとはまる瞬間の快感は格別!
ただし、夢中になって指を挟まないように…(筆者は一度やりました)
■ バイク・車整備の使用例
- ゴムハンマーでリアアクスルシャフトを傷つけずに抜く
- 金づち+真鍮棒を組み合わせて、ブッシュ類の圧入作業
- スレッジハンマーを使い、重作業でスタビリンクが固着したナット周辺を軽く叩いて振動で固着を解消
■ 建築・プロの現場の使用例
- 金づちで石膏ボードを木下地に固定する際の釘打ち
- 木槌で伝統工法(木組み)の柱を打ち込む現場
- 両口ハンマーで鉄骨材の調整や軽量鉄骨の施工現場
- スレッジハンマーで古いブロック塀を粉砕する外構現場
【初心者向け】これだけは押さえておきたい“ハンマー選び”
初心者はまずこの2本だけでOK!
DIYを始めると「ハンマーっていっぱいあるけど、どれ買えばいいの?」と迷いがち。
でも安心してください。最初から全部そろえる必要はまったくありません!
まずは、この2本があれば大体の作業はカバーできます。
✅ 金づち(クローハンマー)
いわば**“ハンマー界のスタメン”**。
釘を「打つ」だけでなく、反対側で「抜く」こともできる万能型。棚やイスの組み立て、ちょっとした修理にも大活躍します。
たとえば…棚の天板を釘で固定 → 打ち損じたら反対側でスッと抜ける。
「あれ、思ったより便利だな…」と感じるのは、たいていこの瞬間。
DIYをやるなら、まずはこの1本。初心者でも扱いやすいサイズ感・重さを選ぶのがポイントです。
✅ ゴムハンマー
もうひとつ、地味に見えて超重要なのがこちら。
木材やプラスチック、金属部品を“ギュッ”と押し込みたいとき。
でも、普通のハンマーだと傷がつく……そんな場面にピッタリなのがゴムハンマー。
たとえば…カラーボックスの側板を差し込むとき、ピッタリすぎて入らない!
そんな時にトントンと叩けば、傷つけずにスッとはまる快感を味わえます。
整備系DIY(バイクや車)でも、パーツの圧入やシャフトの抜き作業などで大活躍。
まさに**“やさしく押し込むプロフェッショナル”**な一本です。
📌 まとめ:まずは“叩く”と“仕上げる”をカバー!
金づち=基本作業
ゴムハンマー=仕上げ・調整作業
この2本があれば、「打ちたい」ときも「押し込みたい」ときも安心。
最初のDIYにぴったりのスタートセットになりますよ!
【中〜上級者向け】DIYの幅が広がる!持っておきたい3本
DIYに慣れてくると、「もっと本格的な作業がしたい」「素材や用途に合わせて、最適な道具を使いたい」と思う場面が増えてきます。
そんな時に頼りになるのが、専門性の高いハンマーたち。ここでは、中〜上級者におすすめの“+αの1本”をご紹介!
🪵 木槌(ウッドマレット)
和の木工や繊細な作業の頼れる相棒
木製のヘッドを持つこのハンマーは、木材を傷つけずにやさしく力を加えたいときに最適。
- ホゾ組みの接合部を叩いて固定したいとき
- ダボ穴に部材を圧入したいとき
- 障子や襖など、和風建具の作業
金づちで代用すると割れたり凹んだり…
でも木槌なら「コンコン…トンッ」と心地よい音でピッタリはまる!
木工好きの方には、ぜひ一本は持っておいてほしい名脇役です。
🔩 両口ハンマー(コンビハンマー)
重さで叩く、ズレを直す、“ガツン”と頼れる鉄系ハンマー
両端に金属の打撃面があり、片手ハンマーよりパワフル。主に金属加工や調整作業で活躍します。
- 鉄パイプやアイアン家具の組み立て調整
- 配管の仮組みや歪み修正
- 金属部品をガツンと押し込みたいとき
力を入れずとも、ハンマーの重みで自然に“正確に叩ける”のが魅力。
DIYで鉄やアルミを使い始めたら、ぜひ手に入れてほしい一本です。
💣 スレッジハンマー(大ハンマー)
「破壊王」降臨。解体・外構作業の最終兵器!
長い柄に、ズシリと重い金属ヘッド。文字通り“破壊力”のあるハンマーです。
- コンクリートブロックの破砕
- 古いフェンスや物置の解体
- 固着して動かない重部品へのショック与え作業
まるで映画のワンシーンのように「バッコン!」と粉砕できる快感。
※ただし重いので、使うと翌日筋肉痛になりがちです。持ち歩くとちょっとサバイバル感が出ます(笑)
🧱【まとめ】「叩く」だけじゃない!ハンマーは“使い分け”がキモなんです
一見すると「ただ叩くだけの道具」に見えるハンマー。
でも実際には、それぞれの種類が持つ得意分野がまったく違います。
釘を打つ、木材を組む、部品を押し込む、金属を調整する、そしてときにはコンクリートを砕く――
作業ごとに最適なハンマーを選ぶことで、仕上がりの精度も安全性も、驚くほど変わってきます。
🔰 初心者なら、まずは「金づち」と「ゴムハンマー」。
この2本で、ほとんどのDIY入門作業はまかなえます。
🪚 木工や家具作りが好きなら「木槌」を。
🔩 金属を使うなら「両口ハンマー」。
💣 解体や重作業には「スレッジハンマー」。
ポイントは、「あれ?これ、叩きにくいな…」と思った時が、新しいハンマーを導入するタイミング。
無理に1本で全部済まそうとせず、作業内容に応じて**“道具を使い分ける”**ことで、DIYも整備も、よりスマートで快適になります。
最初は簡単な木工作業から。
慣れてきたら、ちょっと重めの作業や本格的なメンテナンスにも挑戦してみましょう。
ハンマー1本の選び方で、あなたのDIYライフがもっと楽しく、もっと本格的に変わるかもしれませんよ!