電動工具があるとDIYが一気に楽になる
DIYを始めたばかりの頃は、ほとんどの人が手工具からスタートします。
ノコギリで板を切ったり、紙やすりで磨いたり、ドライバーで必死にネジを回したり…。
最初は「DIYって楽しい!」と夢中になりますが、やがて気づくんです。
――「あれ?思った以上にしんどいぞ」と。
例えば板を切ろうとしても、まっすぐ切れずに斜めにズレる。
紙やすりで磨いても、なかなか滑らかにならず、粉だらけになって腕だけが疲れていく。
ネジを締めようとすれば、硬すぎて途中で止まってしまい、気づけば手のひらにマメが…。
そんな“初心者の壁”をスッと越えさせてくれるのが電動工具です。
ボタンを押すだけで切れる、磨ける、締められる。作業スピードは何倍にもなり、仕上がりも格段にきれい。
そして何より「もっとDIYしたい!」とワクワクが続くんです。
でも問題は、種類が多すぎること。
「電動ドライバー?インパクト?サンダー?ジグソー?どれから買えばいいの?」と迷うのは当然。
そこで今回は、初心者がまず手にしてほしい ジグソー・サンダー・インパクトドライバー の3種類を、ざっくりと紹介します。
ここで全体像をつかんでから、詳しくは個別記事で深掘りすれば「最初の一台」が見えてきますよ。
ジグソー|木材を自由に切る最初の一台
DIYで必ず出てくるのが「木を切る」作業。
手ノコでももちろん切れますが、力が必要で、しかも曲線なんてもってのほか。
そんな時に頼りになるのがジグソーです。
直線はもちろん、曲線や丸穴まで自由自在。ちょっとした棚やテーブルの天板をカットする時にも大活躍します。
例えば、僕が初めてジグソーを使ったとき。
今までノコギリでギコギコしていたのが、ボタンひとつで「スーッ」と切れていく。
思わず「なんだこれ!反則だろ!」と叫んでしまったほど(笑)。
丸ノコよりジグソーがおすすめな理由
「じゃあ丸ノコでもいいんじゃないの?」と思う人も多いはず。
確かに丸ノコは直線カットが得意でスピードも速いのですが、初心者には扱いが難しく、危険度も高いのが正直なところです。
一方ジグソーは、刃が小さく上下に動くタイプで安全性が高く、直線も曲線もこなせる汎用性があります。
切るスピードはゆっくりでも、自分のイメージに近い形を実現できるので「DIYが楽しい!」と感じやすいんです。
だから、最初の一台は丸ノコではなくジグソーをおすすめします。
初心者あるある:ジグソー編
実際に初心者がジグソーを手にすると、こんな“あるある”が起きがちです。
- 曲線がガタガタ問題
「丸く切ろう!」と思っても刃が暴れてギザギザに。線の上を切ったつもりなのに、仕上がりを見ると「あれ?なんかカクカクしてる…」。僕も最初は板を無駄にしました(笑)。 - 板がバタバタ揺れて恐怖体験
作業台にしっかり固定せずに切ったら、切るたびに板が跳ねてバタバタ。刃が折れるんじゃないかと冷や汗をかいたこともあります。 - 替え刃の方向を間違える
「切れないなぁ」と思ったら、実は替え刃を逆に差し込んでいたなんて失敗も。これ、意外と初心者あるあるなんです。
こうした小さな失敗も、ジグソーなら致命的にはならないので安心。
何度か練習するうちに「切る感覚」がつかめて、思い通りの加工ができるようになっていきます。
👉 詳しくはこちら → ジグソーの魅力を徹底解剖!DIY初心者が最初に知っておきたい使い方&失敗しない選び方
サンダー|仕上げ・研磨が一気に楽になる
DIY初心者が「見落としがち」だけど、実は仕上がりに大きく影響するのが研磨作業です。
木材の角をなめらかにしたり、塗装前に表面を整えたり。ちょっとした一手間で作品の完成度はグッと変わります。
でも、紙やすりを手でこすり続けるのは本当に大変…。
僕も最初は「DIYって筋トレか?」と思うくらい、腕がパンパンになった経験があります(笑)。
しかも均一に磨けないから、結局ムラが出て余計に仕上がりが悪くなってしまう。
そんな悩みを一気に解決してくれるのがサンダー。
紙やすりで何十分もかかっていた作業が、数分でツルツルに。
しかもムラなく均一に仕上がるから、塗装もきれいにのります。
さらにサンダーは「作業の気持ちよさ」も格別です。
あの「ブーン」という振動とともに木の表面がなめらかになっていく感覚は、一度味わうとクセになるほど。
思わず不要な板まで磨きたくなってしまう人も少なくありません(笑)。
初心者あるある:サンダー編
- 部屋中粉まみれ事件
サンダーを室内でそのまま使ったら、木くずの粉が舞ってテーブルや床が真っ白…。作業が終わった瞬間「掃除の方が大変じゃないか!」と呆然。しかも僕は嫁に「何この粉!?」と怒られました(笑)。 - 同じところを削りすぎ問題
サンダーはパワーがあるので、気づかないうちに同じ場所をゴリゴリやりすぎて板が凹んでしまう。最初は「おお、削れてる!」と夢中になるんですよね…。 - やすり交換を忘れて削れない
紙やすりは消耗品。交換せずに使い続けると「なんか全然削れないな」となる。僕も初めての時は摩耗してツルツルになったやすりを何分も押し当ててました。
こうした失敗を経験してはじめて「集じん機能付きが便利」「番手の違うやすりを使い分ける」など、ちょっとした工夫の大事さがわかります。
👉 詳しくはこちら → はじめての電動サンダー徹底ガイド|種類・選び方・安全な使い方まで丸わかり!
インパクトドライバー|固いネジもラクラク締め付け
DIYの基本中の基本といえば「ネジ締め」。
でもこれが、数が多いと一気に苦行に変わります。
特に固いネジや長いネジを手動ドライバーで回そうとすると…途中で止まる、手が滑る、ネジ頭が潰れる。
まさに「初心者あるある」の失敗です。
そこで使いたいのがインパクトドライバー。
普通の電動ドライバーとは違って、内部で「打撃」を加えながら回すので、固いネジでもスルスル入っていきます。
独特の「ガガガッ」という音とともにネジが沈み込んでいく感覚は、一度味わうと手放せなくなります。
僕自身、家具を組み立てるときに「手回しだと1時間かかるところが10分で終わった」なんて経験もありました。
それ以降、インパクトを持たずに作業するのは考えられなくなったくらいです。
また、インパクトはDIYだけでなく、自転車やバイク整備、ちょっとした外構DIYなどでも活躍します。
一台あると「ネジを回す作業」に対するストレスが一気に減り、作業全体がスムーズになるんです。
初心者あるある:インパクト編
- 音が怖すぎる問題
初めて使った時、「ガガガッ!」という大きな音にビビって「壊したかも!?」と手を止める。実際は正常な動作なんですが、初心者には驚きポイントです。 - 締めすぎて板を割る
調子に乗ってネジをグイグイ締めたら、板が「パキッ」と割れる…。僕も一度、せっかく作った棚を台無しにしました(泣)。 - バッテリー切れのタイミングが最悪
「よし、あと1本で完成だ!」というところで、バッテリーが力尽きる。中途半端なまま充電タイムに突入し、テンションがガタ落ちするのもあるあるです。
こうした失敗も経験のうち。使い方に慣れれば「ネジ締め=楽しい」に変わります。
最初のうちは“加減を知る練習”としてもインパクトは最高の教材です。
👉 詳しくはこちら → インパクトドライバー初心者ガイド(使い方・注意点)
最初の一台はどう選ぶ?
では、結局どれから買うのが正解なのか?
答えはシンプルで、「自分がやりたいDIY」に直結するものを選ぶことです。
- 棚や家具を作りたい → ジグソー
- 家具をリメイクしたい、塗装前に研磨したい → サンダー
- ネジ締め作業が多い、固いネジに苦戦している → インパクトドライバー
僕のおすすめは「とりあえず1台」。
最初から全部そろえる必要はありません。
まずは一番使うであろう工具を買ってみて、DIYの楽しさを広げていくのがベストです。
初心者あるある:最初の一台選び
- 「全部欲しい」けど結局どれも中途半端に
最初に欲張って3台一気にそろえても、実際には1つしか使わなかった…なんて失敗もありがち。僕も最初は「電動工具セット」を買って、サンダーだけ放置してホコリをかぶらせてました(笑)。 - 「安さ優先」で失敗
最初だからと安いモデルを選んだらパワー不足。結局「やっぱりもう少し良いのが欲しい」と買い直すことに。結果的に出費が倍になった経験は、多くの初心者が通る道です。 - 「用途に合わない工具」を買ってしまう
家具を作りたいのにサンダーを買ってしまって、「切る工具がなくて作れない!」と気づくパターン。逆に研磨が必要な場面でインパクトを握って「これじゃ磨けないじゃん…」となるのもあるあるです。
こうした経験から言えるのは、「作りたいものを具体的にイメージしてから買う」のが一番の正解だということ。
棚なのか、机なのか、リメイクなのか。そこを明確にすると、自然と必要な工具が見えてきます。
「何を作るかわからないけど、とにかく電動工具が欲しい!」という場合は、やっぱりジグソーがおすすめ。
安全で汎用性が高いので、最初の一歩にちょうどいい相棒になってくれます。
まとめ|まずは一台、実際に使ってみよう
電動工具を初めて手にすると、多くの人がこう言います。
「なんでもっと早く買わなかったんだろう…」と。
手ノコで汗だくになっていた作業が数分で終わり、紙やすりで何日もかかりそうだった研磨が一瞬で片づく。
固いネジにイライラしていた時間も、インパクトを握れば“ガガガッ”の一瞬で解決。
そうした体験は、まるで世界が変わったようにDIYを楽しくしてくれます。
もちろん、最初からすべての電動工具をそろえる必要はありません。
むしろ初心者のうちは「これから自分が作りたいもの」に合わせて、一台だけ選ぶのがちょうどいい。
最初の一台があるだけで作業の幅は一気に広がり、自然と「次はあれもやってみたい」という欲が出てくるはずです。
僕自身も、ジグソー一台からスタートしました。
それがきっかけで家具を作れるようになり、サンダーを買って仕上げを楽しみ、やがてインパクトで組み立てをラクに。
ひとつずつ道具が増えるたびに「できること」が増えて、DIYが生活の一部になっていったんです。
この記事で紹介した ジグソー・サンダー・インパクトドライバー は、まさにその入口になる3つ。
どれから選んでも失敗はありません。大事なのは「まずは使ってみること」。
👉 詳しいレビューやおすすめモデルは、それぞれの個別記事で紹介しています。
ぜひ気になる工具からチェックして、DIYの楽しさを広げてください!