マルチツールって実は最強!?できること・使い方・選び方をまるっと解説

マルチツールって実は最強!?できること・使い方・選び方をまるっと解説 工具

「なんか、地味に便利って聞くけど…結局マルチツールって何ができるの?」

そんな疑問を抱えたまま、ホームセンターの棚の前で立ち尽くしたこと、ありませんか?

マルチツール(マルチカッター)は、名前の通り“いろんな作業が1台でこなせる”便利な電動工具。でも「できることが多すぎて逆に分かりづらい!」というのが正直なところ。

本記事では、「マルチツールとは?」から始まり、使い方・できること・選び方・おすすめ機種までをまるっと解説します。

DIY初心者はもちろん、ジグソーやグラインダーとの違いが分からない人にもピッタリな内容になっています。
読み終わる頃には、マルチツールが「めちゃくちゃ使えるやつ」だと分かってもらえるはず!

🛠 マルチツールってどんな工具?

🔹 簡単にいうと「振動カッター」

マルチツールとは、先端のアタッチメントを細かく振動させて、切断・研磨・剥がしなど多用途に使える電動工具のこと。
「振動マルチツール」とか「マルチカッター」と呼ばれることもあります。

見た目は地味ですが、先端に取り付けるアタッチメントを変えるだけで、木を切ったり、金属を削ったり、タイルの目地を落としたり、古い床材を剥がしたり……とにかくなんでもアリ!

DIY中級者からは「サブとして手放せないやつ」、初心者からは「最初よく分からなかったけど、使ってみたら感動したやつ」として密かに支持されています。


🔹 ジグソー・サンダー・グラインダーとの違いは?

よくある疑問がこれ👇
「ジグソーやサンダーと何が違うの?」

それぞれの動きの違いをざっくりまとめると、こうなります:

工具名動き主な用途
マルチツール微細な振動(左右に小刻み)切断、剥がし、削り、磨き
ジグソーブレードが上下に動く板の直線・曲線カット
サンダー回転・振動しながら削る仕上げ研磨・塗装剥がし
グラインダー高速回転(砥石など)金属の切断やバリ取り

マルチツールは「切る」「削る」「剥がす」など複数の用途を“ほどよく1台で”こなせるのが特徴
専門ツールよりスピードやパワーは劣りますが、狭い場所や細かい作業に強く、“万能サブ”として超優秀なんです。

🔧 マルチツールで何ができるの?

マルチツールの最大の魅力は、“できることの多さ”。
先端アタッチメントを付け替えることで、1台で驚くほど幅広い作業に対応できます。実際にどんな使い方があるのか、代表的な5つの用途を紹介します。


🔹 木材のカット(ノコギリ代わり)

たとえば、棚板の一部をくり抜きたいとき。
普通のノコギリだと角が残ったり、ジグソーだと入り込めなかったりしますよね?でもマルチツールなら、**“その場でピンポイントにカット”**ができるんです。

「柱のギリギリを削りたい」「コンセント周りをくり抜きたい」など、狭い場所や端っこの加工に強いのが特徴です。


🔹 鉄やビス周りのサビ落とし

サンドペーパーでゴシゴシ削るのが面倒な、鉄部のサビ落とし
マルチツールに金属用ヤスリアタッチメントを付ければ、あっという間にスッキリ!

電動なので力もいらず、しかも細かく動くので周りを傷つけずに狙った場所だけ削れるのが嬉しいポイント。
「バイクの小物パーツ」「サビたビス周り」なんかのリフレッシュにも大活躍します。


🔹 壁紙・床のはがし作業

「壁紙の張り替え」とか「古いクッションフロアの剥がし」、地味にキツイ作業ですよね…。
そんなときは、マルチツールにスクレーパー刃を装着!

バリバリ剥がせるうえに、接着剤の残りまできれいにこそぎ取れるので、作業スピードが段違い。
人力でやってたら何時間もかかるところが、マルチツールなら数十分で済むことも。


🔹 細かい部分の研磨・削り出し

紙やすりでは難しい、**「角だけ削りたい」「入り組んだ形を整えたい」**みたいな場面。
ここでもマルチツールが活躍します。

先端に**△(デルタ)型のサンディングパッド**をつければ、隅の隅までフィット!
仕上げ研磨はもちろん、古いニスや塗装の除去などにも向いています。


🔹 目地落とし・コーキング除去など

水回りのタイルの目地や、古くなったコーキングの剥がしなどもおまかせ。

マルチツール用の**目地落とし専用ブレード(セグメント刃)**を使えば、ゴリゴリ削って古い目地を除去。
この作業、手作業だと指が死ぬやつです。笑

細かい振動だから周囲のタイルや壁を傷つけにくいのも安心です。


マルチツールは、「専用工具を出すほどでもないけど、地味に面倒な作業」にベストマッチ。
使ってみると「え、もっと早く使えばよかった!」ってなる人、めちゃくちゃ多いんですよ。

🧰 マルチツールの使い方とコツ

マルチツールは使い方が難しそうに見えるかもしれませんが、慣れれば直感的に扱えます。
とはいえ、「アタッチメントの付け方って?」「削るときの力加減は?」など、最初は不安なポイントもあるはず。

ここでは、使い方の基本から、アタッチメント選び、注意点まで、マルチツールを“気持ちよく使う”ためのコツをまとめます。


🔹 ブレードの付け方・交換方法

ブレードの取り付けは、基本的に「ワンタッチ式」か「工具を使うタイプ」のどちらか。
最近はレバー式やクイックチェンジ対応が増えており、工具なしで交換できるモデルが主流です。

ただし、メーカーや機種によって形状や互換性が異なるため、購入前に「アタッチメントの規格」を必ずチェックしましょう(例:Starlock対応、OISなど)。

付け外しのときは、ブレードが熱くなっていることがあるので、作業直後は注意!


🔹 使う前のチェックポイント

使い始める前に、以下の点を必ずチェック:

  • アタッチメントの固定がしっかりされているか
  • バッテリー or 電源コードに異常がないか
  • 作業対象に異物(ビスや石など)がないか

特に「カット系」の作業では、ブレードが素材に引っかかるとケガの原因になることも。
軽く刃を当てて様子を見る「試し切り」がおすすめです。


🔹 用途別のアタッチメント紹介

アタッチメントは実にさまざまで、「これなに用?」と思うものも多いですが、ざっくり分けると以下のタイプがあります👇

アタッチメント名用途
セグメントソーブレード木材・樹脂の切断(曲線もOK)
ストレートブレード木材・プラ・薄い金属の直線カット
スクレーパー刃接着剤やシール、床材剥がし
サンディングパッド仕上げ研磨や古い塗装剥がし
ラウンド刃壁際の切断や奥まった場所に便利
カーバイド刃タイル目地やコンクリ研磨

実際の作業では、いろんな種類を“試しながら”慣れていくのがコツ
「コレ一本で何でもOK!」というより、用途に合わせて使い分けるのがマルチツールの本領発揮です。


🔹 安全に使うための注意点

マルチツールは比較的“安全寄り”の電動工具とはいえ、油断は禁物。

  • 保護メガネ・防塵マスクは基本装備
  • 切断時はしっかり素材を固定
  • 金属切断では火花や粉塵にも注意
  • 長時間使うと手がしびれる → 振動を和らげるグローブも◎

特に「片手で持ってフラッと使える」分、つい雑に扱いやすい道具でもあります。
工具というより“繊細な道具”として扱う意識があると、怪我も失敗もグッと減りますよ!

🌀 マルチツールの歴史と進化

「マルチツールって最近よく見るけど、昔からあったの?」
そう思う方もいるかもしれませんが、実はこの工具、**そのルーツは“医療現場”**にあるんです。


🔹 医療用から始まった!?知られざるルーツ

もともとマルチツールの原型となる“オシレーションツール(往復振動工具)”は、1960年代に医療用途で開発されたもの
なんと、ギプスを安全に切るために作られたのが始まりです。

ギプスカッターは「振動で切る」ことで皮膚を傷つけずに硬い素材を切断できる――
その仕組みを応用し、Bosch(ボッシュ)やFEIN(ファイン)といったドイツメーカーが、建築・修繕用途に進化させたのがマルチツールのはじまり。


🔹 DIY市場での広がりと近年の進化

長らくはプロ向け工具として扱われてきたマルチツールですが、DIYブームの波に乗って一般ユーザーにも広まりました

特にここ10年で大きく進化した点がこちら👇

  • コードレス化(充電式)の普及
     → 作業場所を選ばず使いやすく
  • アタッチメントの規格化(Starlockなど)
     → メーカーをまたいで刃が使える時代へ
  • 振動数の多段調整・静音設計
     → 音や振動が抑えられ、家庭でも使いやすく
  • 価格の低下と選択肢の増加
     → 1万円以下でも高性能なモデルが買える時代に!

プロ用の堅牢なモデルから、家庭用の軽量モデルまで、今ではニーズに合わせた選び方ができる時代になっています

🔍 マルチツールの選び方

マルチツールは「とりあえずどれでも一緒でしょ?」と思われがちですが、実は選び方ひとつで作業効率も快適さも大きく変わります。

ここでは、購入前にチェックしておきたいポイントをわかりやすく解説します。


🔹 電源タイプ(コード式/コードレス)

まず最初に迷うのがここ。

🔌 コード式の特徴

  • パワーが安定していて、長時間作業向き
  • 価格も比較的リーズナブル
  • ただし屋外やコンセントのない場所では不便

🔋 コードレス(充電式)の特徴

  • 取り回しが良く、どこでも作業できる自由さ
  • DIY用途なら十分なパワー
  • ただし連続作業時間やバッテリー管理が必要

👉「家の中や近場のDIYが中心」ならコードレス、「ガレージ据え置き&長時間作業」ならコード式が◎


🔹 振動数とパワーの違い

マルチツールは、先端を毎分何千回も左右に振動させて素材を削るので、「振動数」=作業スピードや切れ味に直結します。

  • DIY向けは 10,000~20,000回/分 程度
  • プロ用や高性能モデルは 30,000回/分以上+可変機能付き

また、**振動数を「無段階に調整できるモデル」**は、木材・プラ・金属など素材に合わせて微調整できて便利です。


🔹 アタッチメントの互換性

これ、実はめちゃくちゃ大事。

メーカーによってアタッチメントの取り付け形状が違うため、「他社の刃が使えない!」ということがよくあります。

そこでチェックしたいのが以下の規格:

規格名特徴
Starlock(スターロック)BoschとFEINが推進。高精度&共通規格化されていて安心。
OIS(オスレーションインターフェースシステム)多くの旧来モデルで使われていた汎用タイプ。
各社独自形状マキタ・HiKOKIなど。一部は変換アダプターで対応可能。

👉「いろんな刃を試したい」「将来的に買い足したい」なら、Starlock対応 or 汎用互換型を選ぶと安心。


🔹 騒音・重さ・使い勝手もチェック

マルチツールは意外と**「音が大きい」**です。
とくに深夜の作業や集合住宅では注意が必要。

また、作業中ずっと手で持つものなので、重量や振動の伝わり方も重要
1.5〜2kg以上あると長時間の作業で手がしびれてきます。

選ぶときはできれば店頭で持ってみて👇

  • 握りやすいか(グリップ形状)
  • 振動が強すぎないか
  • 手のサイズに合っているか

口コミでも「軽くて静かだった」「思ったより重かった」などチェックしておくと失敗しません。

🔧 おすすめモデルの特徴と選び方ポイント

髙儀(Takagi) EARTH MAN

  • 木材の中抜き切断・軟鉄材などのフラット切断・角の研磨・ちょっとした面積の研磨に
  • 用途に応じて振動速度を調節することができます
  • 作業に合わせてスピード調節できる6段階変速ダイヤル
  • 市販の先端パーツについて・・・OISマーク付きの市販品が取付け可能

マキタ 18V 充電式マルチツール マキタ TM52DZ

  • 信頼のマキタ製、18Vバッテリーでパワー◎
  • 使い勝手良く、DIY初心者からプロまで幅広く対応できる信頼の定番モデル
  • 国内修理ネットワークも強く安心して長く使えます

Bosch Professional GMF40-30

  • Boschのプロ仕様モデル。Starlock互換で豊富な刃が使える
  • 多用途な作業に対応でき、交換刃の互換性が魅力
  • 精度と振動制御で正確な作業がしやすく、長時間作業でも快適です

HiKOKI(ハイコーキ) 18V マルチツール

  • 抜群の使い心地と低振動で高速切断!市場で最も人気のあるスターロックブレード、OISブレードに特化した新型マルチツールが登場。
  • ブレードの振り角が3.6°に拡大し、高速切断を実現
  • 標準付属品:ブレード(MSD 32PBC)、サンドペーパー取付用パッド(MSU 93D)、サンドペーパー6枚(#60、#120、#240各2枚)、アクセサリケース

マキタ マルチツール MTM001

  • 様々な部材、多様な作業に対応
  • 軽量&ハイパワーで快適作業
  • 豊富な先端工具(別販売品)で様々な部材、多様な作業を1台でこなす
  • 工具取付け角度360°(30°毎)、変速ダイヤル付き、握りやすいグリップ形状
  • コードレスじゃなくてもいいよって方にはおススメ!

✅ まとめ:目的別おすすめ

目的・状況選ぶべきモデル
長く安心して使う|安定したパワーが必要TM52DZ
Starlock刃や互換刃を使いたい|プロ仕様重視Bosch GOP 40‑30
DIY入門でコスパ重視髙儀(Takagi) EARTH MAN
コードがあってもOKって人マキタ マルチツール MTM001

🧩 まとめ|マルチツールは“使い方次第で化ける”最強サブ工具

マルチツールは、見た目は地味で、最初は「何に使うの?」と感じるかもしれません。
でも実際に使ってみると、**「狭いところが切れる!」「削れる!」「剥がせる!」**と、驚くほど作業の幅が広がる万能選手。

特にDIYでは、「専用工具を出すまでもないけど、ちょっと加工したい」ってシーンが山ほど出てきます。
そんなとき、サッと取り出してサクッと使えるマルチツールが1台あると、作業効率もストレスの少なさも段違いです。

アタッチメントの種類や選び方、安全な使い方さえ覚えれば、初心者でも十分に活用可能
むしろ「最初にこれ買っとけばよかった…」という声も多いほど。

1台で何役もこなす“使える相棒”。
マルチツールは、間違いなく**「DIYライフを格上げしてくれる道具」**です!

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