「トリマーとルーターって何が違うの?」
DIYを始めたばかりの頃、工具売り場でこの二つを見て、
心の中で「???」が連発した人も多いはず。
実際、見た目はそっくり。
どちらも回転するビットで木材を削る電動工具です。
でも店員さんに「どっちがいいんですか?」と聞くと、
「用途によりますね(ニコッ)」
……って、その用途がわからないから困ってるんですよ!(笑)
この記事では、そんなDIY初心者さんに向けて
✅ トリマーとルーターの違い
✅ どっちを買えばいいのか判断するポイント
✅ そもそもルーターって必要?
を分かりやすく、少し砕けた表現や冗談も交えながら解説します。
最後まで読めば、
「なるほど、自分にはこれが必要なんだ!」
とスッキリ判断できるはずです。
トリマーとルーター…そもそも何が違うの?
DIY工具売り場で並んでいるトリマーとルーター。
どちらもビットを回して木材を削る電動工具だけど、初心者にとっては
「見た目も似てるし、どっちを買えばいいか分からない…」
というのが正直なところ。
ここでは、まずそれぞれの特徴を初心者目線で解説していきます。
トリマーってどんな工具?初心者目線で解説
トリマーは一言でいうと、**「木材の角を丸くしたり、浅い溝を掘ったりする軽作業用の小型電動工具」**です。
例えば、
- 棚板の角を丸くして柔らかい印象にする
- 襖やドアの縁を面取りして滑らかに仕上げる
- 浅い溝を掘って背板をはめ込む
といった、家具やDIY作品を“既製品っぽく仕上げる”ための工具。
サイズもコンパクトで軽く、片手で操作できるため、初心者が最初に扱う電動切削工具としてピッタリです。
ルーターってどんな工具?実はプロ仕様?
一方、ルーターはトリマーと比べるとひと回り以上大きく、パワーも強力。
用途としては、
- 厚い木材に深い溝を掘る
- 大きな板に複雑な装飾加工を施す
- 家具やドアの大規模な加工
など、トリマーではパワー不足になる作業をカバーします。
ただし、そのぶん重量もあり、両手でしっかり持たないと操作が安定しないため、初心者がいきなりルーターから始めると「重いし怖いし大変!」と挫折する可能性も。
違いを表で比較|サイズ・重さ・パワー・使いどころ
ここで、分かりやすく違いを表でまとめてみましょう。
トリマー | ルーター | |
---|---|---|
サイズ | 小型・片手で持てる | 大型・両手操作が基本 |
重さ | 軽い(1〜2kg前後) | 重い(3kg以上が多い) |
パワー | 軽作業向け | 重作業向け |
用途 | 面取り・浅い溝掘り・装飾 | 厚材加工・深い溝掘り・大型装飾 |
初心者向き? | ◎ 扱いやすい | △ 慣れが必要 |
この表だけでも、
「なるほど、最初はトリマーで十分そうだな…」
と思った人もいるのでは?
でも実際、用途別にどちらが必要かは人それぞれ。
次の章では、具体的な作業例ごとに
✅ あなたにはどっちが必要か?
を解説していきます。
用途別!あなたにはどっちが必要?
「トリマーとルーターの違いはわかったけど…結局どっちを買えばいいの?」
ここからは、具体的な作業例ごとに、あなたに必要なのはどちらかを解説していきます。
面取り・溝切りだけならトリマーで十分
もしあなたが、
- 棚板の角を丸くしたい
- ドア枠の角を面取りしてスベスベにしたい
- 襖や机の天板に浅い溝を掘りたい
こういった作業をメインに考えているなら、トリマーで十分です。
むしろ、最初からルーターを買ってしまうと、
「デカい、重い、怖い…」
となって押入れ行きになる可能性大(笑)。
トリマーは片手で操作でき、ビット交換も簡単なので、DIY初心者が電動切削工具デビューするには最適といえます。
厚い板や大きな装飾加工ならルーター
一方で、あなたが
- 厚さ2cm以上の板に深い溝を掘りたい
- ドア枠や家具に大規模な飾り彫りを入れたい
- 作業場にルーター台を設置して本格的に木工をやりたい
こういった**“ガッツリ木工”をやる予定があるならルーターが必要**です。
特に、家具作りを本格的に始めたい人や、木工クラフトを副業にしたい人は、最終的にルーターが欲しくなるかもしれません。
ただし、最初からルーターだけを買うより、
✅ まずトリマーで操作感を覚える
✅ ステップアップでルーターを導入する
この順番がおすすめです。
ミニルーターって何?ダイソールーターは使える?
ここで少し番外編。
「ミニルーターってよく聞くけど何?」
と思った人もいるでしょう。
ミニルーターは、トリマーやルーターとは別物で、
細かい削りや研磨、切断、穴あけ、磨き作業に使う小型電動工具です。
- プラモデルの加工
- ネイルアートの研磨
- アルミや樹脂の切削
など、DIYというよりは工作やクラフト系に便利。
ダイソーのミニルーターってどう?
ダイソーにもUSB給電タイプのミニルーターがありますが、
パワーが弱めなので、軽いプラスチック加工や爪研磨程度ならOK。
木材の削りにはほぼ使えないと思ってください。
マキタなど電動工具メーカー別おすすめモデル紹介
最後に、トリマー・ルーターを扱う主要メーカーとおすすめモデルを簡単に紹介します。
メーカー | トリマーおすすめ | ルーターおすすめ |
---|---|---|
マキタ | RT50DZ(コードレス) | RP2301FC |
リョービ(京セラ) | MTR-42 | TRE-60V |
ボッシュ | GLF55-6 | 1617EVS |
✅ マキタ
プロも愛用する定番。DIYでも信頼性重視ならマキタ一択。
✅ リョービ(京セラ)
価格と性能のバランスがよく、DIY入門に最適。
✅ ボッシュ
欧州デザインで握りやすく、長時間作業でも疲れにくい。
「でも…いきなりルーターはやっぱりハードル高そう。」
そう思ったあなた、正解です。
次は、失敗しない選び方と購入判断ポイントを解説します。
失敗しない!トリマーとルーター選びのポイント
ここまで読んで、
「なるほど、違いはわかったけど…やっぱり迷うな…」
という人も多いはず。
最後に、初心者が失敗しないための選び方と判断ポイントをまとめます。
初心者が最初に買うべきはトリマー一択?
結論からいうと、
✅ DIY初心者はまずトリマー一択です。
理由はシンプル。
- 小型で軽く、扱いやすい
- 面取りや浅い溝切りなど、初心者DIYで使う加工はほぼカバーできる
- 価格もルーターより安い(1万円前後で購入可能)
実際、木工DIY歴10年以上の筆者も最初はトリマーから始めました。
ルーターを使うようになったのは、家具製作を本格化してからです。
ルーター導入はDIY慣れしてからでOKな理由
「でも最初からルーター持ってた方が万能じゃない?」
と思うかもしれません。
確かにルーターはパワフルで、できることの幅は広いです。
しかし、
- 重くて操作が難しい
- 作業音や粉塵も大きく、準備が大変
- 価格も高め(2万〜4万円以上)
つまり、宝の持ち腐れになる可能性大。
初心者のうちはトリマーで操作感と加工の基本を覚え、
作りたい作品の幅が広がってからルーターを導入する方が失敗しません。
こんな作業をしたいならルーターも検討しよう
逆に、最初から
- 厚みのある一枚板テーブルを自作したい
- 家具やドアに本格的な装飾彫りを入れたい
- DIYというより“木工クラフト職人”を目指したい
という人は、最初からルーターを検討してもいいかもしれません。
ただ、その場合でも練習用にトリマーを1台持っておくと便利です。
実際、木工職人でもトリマーとルーターを両方使い分けて作業しています。
「じゃあ結局、私はどっちを買えばいいの?」
ここまで読んだあなたなら、もう答えは見えているはず。
まとめ|まずはトリマーでDIYを始めよう
ここまで、トリマーとルーターの違いや用途、選び方を解説してきました。
「トリマーで十分かな…」
「いや、やっぱりルーターも欲しいかも…」
色々な考えが浮かんでいるかもしれません。
トリマーから始めるとDIYが楽しくなる理由
DIYを始めたばかりの頃って、
✅ 工具をうまく使えるか不安
✅ 失敗したらどうしよう
✅ 結局使わなくなったらもったいない
こんな気持ちが強いですよね。
でも、トリマーなら
- 軽くて扱いやすい
- 面取りだけでも作品の完成度が跳ね上がる
- ビット交換も簡単で失敗しにくい
つまり、最初の一歩を踏み出すハードルが低い工具なんです。
実際、棚板の角をR面取りビットでスーッと削ったときの感動は、
DIYを続けるモチベーションにも繋がります。
次のステップでルーターを取り入れるタイミング
では、ルーターはいつ導入すべきなのか?
✅ もっと厚い板に深い溝を掘りたいと思ったとき
✅ 複雑な装飾加工や家具製作に挑戦したくなったとき
✅ DIYではなく“木工”を趣味や副業として極めたくなったとき
このタイミングが来たら、ルーターを導入すると良いでしょう。
「トリマーだけでも十分楽しめる」
「ルーターはステップアップしてからでも遅くない」
そう思えたなら、今日からDIY工具コーナーで迷わずトリマーを手に取れるはずです。
さあ、あなたも“削る楽しさ”を体験してみませんか?
その一歩が、DIYライフをもっと自由で楽しいものにしてくれるはずです。