「金ノコなんて、大して使えないでしょ?」
そう思ってたあの頃の自分に、そっと伝えたい——「いや、ちゃんと使えば…めっちゃ切れるよ?」
金ノコ(ハンドソー)って、見た目は頼りないし、ゴリゴリ切っても全然進まないイメージありませんか?
実は僕も、最初はそのタイプでした。
でも、ほんのちょっと「コツ」を知るだけで、金属パイプもボルトもステーも、サクッと気持ちよく切れるようになったんです。
この記事では、そんな金ノコの「見直しポイント」から、「ちゃんと切るためのテク」「やりがちな失敗例」まで、僕自身の体験も交えて紹介します。
最後には、刃の選び方や交換のポイントもお伝えするので、これからDIYで金属を切る予定のある人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
実はめちゃ使える!金ノコで金属もサクッと切れるようになるコツ全部教えます
金ノコって正直ナメてた
最初に謝ります。「金ノコさん、ナメててごめんなさい」。
DIYを始めたばかりの頃、工具箱の隅に転がっていた金ノコを手にして、こう思ったんです。
「これでほんとに金属切れるのか?」って。
結果、切れなかった。いや、正確には「切れたけど、めっちゃ時間かかったし、真っすぐいかなかった」。
刃が曲がる、途中で外れる、力を入れすぎて指が痛くなる。そんな苦い経験が山盛り。
でも、あるときバイクのステーを自作しようと思い、試しに“金ノコの正しい使い方”を調べてから再挑戦。
「……え、めっちゃ切れるやん」って、マジで感動しました。
正しい方向に動かす。正しい力加減で。ちゃんと刃を張る。たったそれだけで、世界が変わったんです。
金ノコで切れるもの、切れないもの
金属パイプやボルト、ステーが主なターゲット
金ノコが得意とするのは、「金属系」の切断。特に以下のような素材が対象です:
- アルミや鉄のパイプ
- ステンレス製のボルトやナット
- 薄めの金属プレートやL字ステー
たとえば僕は、バイクの荷台を自作する際にアルミのステーを切ったり、余ったボルトを長さ調整したりと、けっこうな頻度で金ノコを使っています。
普通にペンチで「パキッ」と折ろうとして失敗してた頃が懐かしい…。
木材やプラスチックも切れる?素材別の注意点
実は、木材やプラ板にも金ノコは使えます。ただし、
- 木材 → めちゃくちゃ時間かかる。手ノコのほうが断然早い。
- プラスチック → 割れやすいので、力加減注意。
- 塩ビ管 → ゆっくり慎重に。専用のパイプソーがあればベター。
金ノコは“万能”ではないですが、“金属系に特化した特別枠”みたいな立ち位置と思っておくといいです。
いざ実践!金ノコの正しい使い方
押す?引く?意外と知らない切る方向
これ、地味に大事。
金ノコの刃は「押すときに切れるように」設計されています。
つまり、「押して切る」道具なんです。
僕は最初、引いてばかりで「なんかスカスカするな…」って思ってたんですが、よく見たら刃の向きが“前向き”。
押すと金属に食い込む。引くと滑る。この仕組みを知っただけで、切断効率が2倍くらいに感じました。
力加減は「スーッと引いて、スーッと押す」
切るときって、「ギュイーン!!」と力任せに押したくなるんですが、それがNG。
理想は、リズミカルに前後させること。
「ギコギコ」じゃなくて、「スーーーッ、スーーーッ」と滑らかに。
力を込めすぎると刃が曲がります。特にパイプ系は湾曲してるので、角度がズレると刃がズボっと曲がったり外れたり。
僕も一度、力任せに切ってて刃がパイプに噛みこんで、えらい時間かかりました…。
コツは、「刃の重さと自分の腕の重さだけで切る」ぐらいの感覚です。
曲がる・引っかかる原因と対処法
- 刃が緩んでる
- 刃の向きが逆
- フレームがたわんでる
- 切る対象がガタガタ動いてる(固定できてない)
全部、自分が一度はやった失敗です。
特に「材料の固定」はマジで大事。万力とかクランプでガチっと固定しないと、刃が踊ります。
切れないのは道具のせい?よくある勘違い
刃の向きが逆?ピンと張れてない?
金ノコの刃って、交換時に「向き」があります。
僕は最初これを逆に付けて、「全然切れねぇ!!」と叫んでました。冷静になって刃を確認したら、ギザギザが“手前”に向いてたというオチ。
また、張りが甘いと切れ味が落ちるし、刃がぶれてグニャグニャ曲がります。
コツは「限界までギュッと張る」。フレームがキュッと締まる音がするまで、回してOK。
フレームがゆがんでないかチェック
安物の金ノコにありがちなのが、フレームがゆがんでて、真っすぐ切れない問題。
100均のやつで失敗したことがあります。フレームが柔らかくて、切るたびに刃が左右に揺れて、斜めにグニャッと…。
フレームは、ある程度しっかりした金属製で、刃をピンと張れる構造がベストです。
刃の交換と選び方のコツ
ピンと張るのがコツ!交換手順
金ノコの刃は、たいてい両端に「ピン留め」があり、そこに引っ掛けて回して張るタイプが多いです。手順は以下のとおり:
- フレームのネジをゆるめる
- 古い刃を取り外す
- 新しい刃を入れる(向きに注意)
- ネジを締めてピンと張る
注意点は「素手で刃を触らない」こと。地味にケガします(経験済み)。
刃の種類とTPI(刃の密度)について
「TPI(teeth per inch)」=1インチあたりの刃の数。これが多いほど、切断面がきれいで、薄い素材に向いてます。
- TPI 18:太めのパイプ・ボルト向き
- TPI 24:ステンレス薄板・ステーに最適
- TPI 32:超薄板・細かい加工に(時間はかかる)
僕はTPI24を常用してます。バランスがいい。
実際にやらかした失敗談と学び
一度、「金属棒をサクッと切ってやるか」と意気込んで切断開始。
張りすぎた刃が「ピン!」と外れて、勢いで指を負傷。血を流しながら「ナメたらあかん…」と痛感しました。
また、厚めのボルトをTPI32で切ろうとして、全然進まず、途中で嫌になってグラインダーに変更したこともあります(笑)
つまり、刃の選定ミスと準備不足がほとんどの失敗原因。
「固定」「刃の向き」「TPI」「力加減」——この4点さえ意識すれば、だいたいなんとかなります。
金ノコは“工夫次第で武器になる”という話
正直、「電動工具があれば金ノコいらないっしょ」と思ってたこともありました。
でも、細かい加工やちょっとした切断、屋外で電源がない状況では、金ノコがめちゃめちゃ頼りになります。
しかも、音が静かで、火花も出ない。
作業が夜中でも、ご近所に優しい。何より、電動に比べて**“自分で切ってる感”**がすごい(笑)
最近では、工具箱に「替刃3種類+金ノコ本体」は常備しています。
そして実は——
粗大ごみの出費も減りました。
以前は、古い物干し竿や壊れたラック、折れないアルミの長物なんかを、全部「粗大ごみ」に出してました。
でも、金ノコでスパスパ分解できるようになってからは、30cm以下にカットして「金属ゴミ」で出せるように。
粗大ごみは出すのも予約制だったり、お金がかかったりで、けっこう手間。
「どうせ捨てるものだし」と思って金ノコでギコギコ。結果、エコで節約にもなって一石二鳥です。
まとめ
金ノコは「使い方さえ分かれば、めっちゃ使える」工具です。
切れないのは道具のせいじゃなく、「コツを知らなかった」だけのことが多いんです。
最後にポイントをまとめます:
- 刃は“押して切る”ようにセットされている
- 力を入れすぎず、リズムよく前後に動かす
- 素材に応じた刃(TPI)を選ぶ
- 切る前に、材料はしっかり固定する
- 刃の向きと張り具合を必ず確認する
金ノコ、見直しましたよね?
次にDIYで金属を切るとき、ちょっとだけ“金ノコの腕”を披露してみてください。周りから「えっ、手でそんなにきれいに切れるの?」って驚かれるかも。