CDプレーヤーの開閉ボタンを押しても、トレイが出てこない。
そんな症状が出ると、モーターや基板が壊れたのではないかと考えてしまいますが、実際にはトレイを動かしているゴムベルトが原因になっていることがあります。
私が使っているCDプレーヤーも、以前トレイが開かなくなり、ゴムベルトを交換したことで一度は直りました。
ところが、しばらく使っているうちに再びトレイが出てこなくなりました。
開閉ボタンを押しながら本体の手前を軽く叩くと、何とかトレイが出てくる状態です。
交換したゴムベルトが少し細かったため、プーリーの上で滑っているか、必要な力をうまく伝えられていない可能性があります。
この記事では、CDプレーヤーのトレイが開かないときに考えられる原因や、叩くと開く場合の状態、ゴムベルトを交換するときの注意点について、実際に起きた症状をもとに紹介します。
CDプレーヤーのトレイが開かなくなった
開閉ボタンを押してもトレイが出てこない
今回不具合が出たのは、普段使っているCDプレーヤーです。
開閉ボタンを押すと、本体の内部からモーターが動いているような音は聞こえます。しかし、トレイは少しも前に出てきません。
完全に無反応というわけではないため、電源や開閉ボタンそのものが壊れている感じではありませんでした。
何度か開閉ボタンを押していると、ごくまれにトレイが出てくることもあります。しかし、一度で素直に開くことはほとんどなく、CDを入れ替えるだけでも何度もボタンを押す必要がある状態です。
トレイが出てこないときに無理やり指で引っ張ろうとしても、ほとんどつかめる部分がありません。無理に引き出せば、トレイや内部のギアを壊す可能性もあるため、そのまま引っ張るのはやめました。
本体の手前を軽く叩くとトレイが出てきた
何度か試しているうちに、開閉ボタンを押した直後にCDプレーヤーの手前側を軽く叩くと、トレイが出てくることに気づきました。
強く叩く必要はありません。本体の前面付近を手で軽くコンコンと叩くと、その振動をきっかけにトレイが動き始めます。
一度動き始めれば、そのまま最後まで開くことが多いため、モーターが完全に壊れているわけではなさそうです。
ただし、これは直ったわけではなく、一時的に動かしているだけです。毎回本体を叩かなければ開かない状態では、いつ完全に動かなくなってもおかしくありません。
本体を叩く方法はあくまで応急処置です。強く叩けば別の部品を傷める可能性もあるため、何度も繰り返す方法ではありません。
以前ゴムベルトを交換したのに再発した
このCDプレーヤーは、以前にも同じようにトレイが開かなくなったことがあります。
そのときは本体のカバーを外して内部を確認し、トレイを動かしているゴムベルトを交換しました。交換後は開閉ボタンを押すだけでトレイが出てくるようになり、しばらくは問題なく使えていました。
ところが、再び開閉しにくい症状が出始めました。
以前交換したゴムベルトは、もともと付いていたものより少し細いものでした。取り付けた直後は動いていましたが、長く使うには太さやサイズが合っていなかった可能性があります。
ゴムベルトは、ただ輪の大きさが合えばよいわけではありません。細すぎるとプーリーにしっかり食いつかず、モーターが回っても滑ってしまうことがあります。
今回の症状も、開閉ボタンを押すと内部から動作音は聞こえるため、ゴムベルトが滑って必要な力を伝えられていない可能性が高そうです。
叩くとトレイが開くのはなぜ?
モーターは動いていても力が伝わっていない
開閉ボタンを押したときに、内部からモーター音や動作音が聞こえる場合、電源や開閉ボタンが完全に壊れているとは限りません。
モーター自体は回っていても、その力がトレイまでうまく伝わっていないことがあります。
CDプレーヤーのトレイは、モーターの回転をゴムベルトやギアへ伝え、その力で前後に動く仕組みになっています。
この途中にあるゴムベルトが滑ったり、ギアの動きが重くなったりすると、モーターは回っているのにトレイだけが動かない状態になります。
人が重い物を押そうとして、足元だけ滑っているような状態に近いかもしれません。力は出していても、その力が先まで届いていません。
そのため、内部から音がするからといって、トレイを動かす力が十分に伝わっているとは限らないのです。
ゴムベルトが滑っている可能性
CDプレーヤーの開閉機構では、小さなゴムベルトが使われていることがあります。
このゴムベルトが古くなると、伸びたり、表面が硬くなったりして、プーリーの上で滑りやすくなります。
見た目では切れていなくても、必要な力を伝えられなくなっている場合があります。
私のCDプレーヤーでは、以前ゴムベルトを交換したことで一度はトレイが開くようになりました。そのため、今回もベルト周辺に原因がある可能性は高いと考えています。
ただし、今回は交換したベルトが少し細いものでした。
細いベルトでもプーリーに掛けることはできますが、接触する面積が少なくなれば、その分だけ滑りやすくなる可能性があります。
また、輪の大きさが合っていても、張りが弱すぎれば空回りしやすくなります。反対に、きつすぎるベルトではモーターに余計な負担がかかります。
ゴムベルトは、直径だけでなく太さや張り具合も重要です。
トレイの固着やギアの動きが悪い場合もある
叩いた振動をきっかけにトレイが動き出す場合、原因はゴムベルトだけとは限りません。
長い間使っていなかったCDプレーヤーでは、トレイのレール部分やギアに塗られている古いグリスが硬くなり、動きが重くなっていることがあります。
動き始めるまでに強い力が必要なため、最初の一歩だけ進めずに止まってしまう状態です。
本体を軽く叩くと、その振動で固着していた部分がわずかに動き、そこからモーターの力で最後まで開く場合があります。
ギアの歯に汚れが付着していたり、部品の位置が少しずれていたりしても、同じような症状が出ることがあります。
トレイを叩くと開くからといって、必ずゴムベルトが原因だと断定することはできません。
ただ、モーター音が聞こえ、軽い振動で動き始めるのであれば、開閉機構のどこかで滑りや動きの重さが発生している可能性は高いです。
CDプレーヤーのトレイが開かない主な原因
ゴムベルトの伸びや劣化
CDプレーヤーのトレイが開かない原因として、まず考えられるのがゴムベルトの劣化です。
トレイの開閉に使われているゴムベルトは、長年使っているうちに少しずつ伸びていきます。
ベルトが伸びると張りが弱くなり、モーター側のプーリーが回っても、ベルトだけが滑りやすくなります。
また、長期間使っていないCDプレーヤーでは、ゴムが硬くなっていることもあります。
ゴムベルトは柔らかさと摩擦を利用して力を伝えています。見た目には切れていなくても、表面が硬くなったり、つるつるになったりしていれば、十分な力を伝えられないことがあります。
さらに劣化が進むと、ゴムが溶けたようにベタついたり、逆にひび割れて切れたりする場合もあります。
開閉ボタンを押したときにモーター音はするものの、トレイが動かない場合は、ゴムベルトの状態を一度確認してみる価値があります。
ゴムベルトの太さやサイズが合っていない
ゴムベルトを新品に交換しても、太さや輪の大きさが合っていなければ、再びトレイが開かなくなることがあります。
私が以前交換したベルトも、元のベルトより少し細いものでした。
交換直後は問題なく動いていたため、そのまま使っていましたが、現在は本体を軽く叩かなければ開かない状態になっています。
輪の大きさが大きすぎるベルトは張りが弱くなり、プーリーの上で滑りやすくなります。
一方で、小さすぎるベルトを無理に取り付けると、モーターやプーリーに負担がかかります。回転部分が重くなり、かえって動作しにくくなる可能性もあります。
太さについても同じです。
細すぎるベルトは取り付けられたとしても、プーリーとの接触面が少なくなります。反対に太すぎれば、プーリーの溝にきちんと収まらないことがあります。
ゴムベルトを選ぶときは、輪の大きさだけで判断せず、断面の太さも元のベルトに近いものを選ぶ必要があります。
ギアやレール、古いグリスの固着
ゴムベルトに問題がなくても、トレイを動かすギアやレールの動きが重くなっている場合があります。
CDプレーヤーの内部には、トレイを前後に動かすための樹脂製ギアやレールがあります。
これらの部分には、動きを滑らかにするためにグリスが塗られていることがありますが、古くなるとグリスが硬くなり、逆に抵抗になることがあります。
特にトレイが閉じた状態から動き始める瞬間は、開閉機構に力が必要です。
最初の動きだけが重くなっていると、モーターやベルトの力では動かせず、本体を軽く叩いた振動で動き始めることがあります。
また、ギアの歯にほこりや異物が挟まっていたり、樹脂製ギアが欠けていたりする場合もあります。
トレイを途中まで手で動かすと引っ掛かりを感じる場合や、開閉時にカタカタと異音がする場合は、ベルト以外の部分も確認した方がよいでしょう。
原因はひとつとは限らず、古くなったゴムベルトと硬くなったグリスの両方が影響していることもあります。
まず試したい応急処置
開閉ボタンを押しながら本体を軽く叩く
開閉ボタンを押してもトレイが出てこない場合、本体の前面付近を手で軽く叩くと動き出すことがあります。
私のCDプレーヤーも、開閉ボタンを押した直後に手前を軽くコンコンと叩くと、何とかトレイが出てきます。
これは、振動によってゴムベルトの滑り方が変わったり、固着していたギアやレールがわずかに動いたりするためだと考えられます。
ただし、強く叩く必要はありません。
何度も強い衝撃を与えると、内部の基板やピックアップ、樹脂製の部品などを傷める可能性があります。
叩いて開く状態は、あくまで一時的にCDを取り出すための応急処置です。毎回この方法で使い続けるのではなく、早めに原因を確認した方がよいでしょう。
トレイを無理に引っ張らない
トレイが少しだけ前に出て止まった場合、指を掛けて引っ張りたくなります。
しかし、トレイは内部のギアとつながっているため、無理に引き出すとギアの歯を欠けさせたり、位置をずらしたりすることがあります。
特に、トレイがほとんど動いていない状態で強く引っ張るのは避けた方がよいです。
少し前に出ている場合でも、まずは開閉ボタンを押し直し、本体を軽く叩くなどして、モーターの力で動くか確認します。
それでも動かない場合は、電源を切ってから分解し、内部の構造を確認した方が安全です。
無理に引き出して部品を壊してしまうと、ゴムベルトを交換するだけでは直らなくなる可能性があります。
非常開閉穴がある機種は手動で開ける
CDプレーヤーやパソコン用の光学ドライブには、トレイの近くに小さな非常開閉穴が付いていることがあります。
この穴へ伸ばしたクリップなどを差し込むと、ロックが外れてトレイを手動で開けられます。
ただし、すべてのCDプレーヤーに非常開閉穴があるわけではありません。
見た目が似ている穴でも、マイク端子やリモコン受光部など、別の部品である可能性があります。場所が分からない場合は、取扱説明書を確認した方がよいでしょう。
非常開閉穴を使うときは、電源を切り、コンセントを抜いてから行います。
穴の奥へ無理に押し込まず、軽く押してロックが外れる感触があるか確認します。
トレイを開けてCDを取り出せたとしても、不具合そのものが直ったわけではありません。その後はゴムベルトやギア、レールの状態を確認する必要があります。
ゴムベルトを交換するときの確認ポイント
古いベルトの直径と太さを確認する
CDプレーヤーのゴムベルトを交換するときは、まず元のベルトの大きさを確認します。
見るべきなのは、輪の大きさだけではありません。断面の太さも重要です。
私が以前交換したベルトは、輪の大きさは取り付けられる範囲でしたが、元のベルトより少し細いものでした。
交換用のゴムベルトは、複数の直径と太さが入ったセットから、元のベルトに近いものを選ぶ方法もあります。
交換直後はトレイが開くようになったため、その時点では問題ないと思っていました。しかし、現在は再び開閉しにくくなっています。
古いベルトが残っている場合は、外したあとに直径と太さを測っておくと選びやすくなります。
ただし、劣化したベルトは伸びていることがあります。そのため、外したベルトとまったく同じ輪の大きさを選べばよいとは限りません。
元のベルトが伸びている場合は、少し小さめのものを選ぶ必要がありますが、きつく張りすぎるサイズも避ける必要があります。
ベルトを外す前に、どのプーリーへどのように掛かっていたかを写真に残しておくと、取り付けるときに迷いにくくなります。
少し小さめならよいとは限らない
ゴムベルトは、伸びを考えて少し小さめのものを選ぶことがあります。
しかし、小さければ小さいほど滑らなくなるわけではありません。
きつすぎるベルトを取り付けると、モーターやプーリーへ常に強い力がかかります。ベルトを掛けた状態でプーリーが重くなれば、モーターが回りにくくなることもあります。
トレイを開閉するたびにモーターへ余計な負担がかかるため、長く使うことを考えると、張りすぎもよくありません。
ベルトを取り付けたあとは、電源を入れる前にプーリーやギアを手で軽く動かし、極端に重くなっていないか確認します。
反対に、簡単にたるんでしまう場合は大きすぎる可能性があります。
適度に張りがありながら、プーリーが無理なく回る状態が目安です。
細すぎるベルトは滑りやすいことがある
輪の大きさが合っていても、ベルトの断面が細すぎると、プーリーとの接触が弱くなることがあります。
プーリーの溝に対してベルトが細すぎると、溝の底へ深く入りすぎたり、回転中に位置がずれたりする場合があります。
取り付けた直後は動いていても、ベルトが少し伸びたり、表面に汚れが付いたりすると滑りやすくなる可能性があります。
私が交換に使ったベルトも、元のものより細かったため、今回の再発に影響しているかもしれません。
交換用ベルトを選ぶときは、直径だけでなく、元のベルトに近い太さかどうかも確認した方がよいです。
また、ベルトを取り付ける前に、プーリーの溝へ付着した古いゴムや油分、ほこりを拭き取っておきます。
プーリーに油分が残っていると、新しいベルトへ交換しても滑ることがあります。
ゴムベルトを交換すれば必ず直るわけではありませんが、サイズと太さが合っていなければ、せっかく交換しても再び同じ症状が出る可能性があります。
CDプレーヤーを分解して確認する方法
電源を抜いてカバーを外す
CDプレーヤーの内部を確認するときは、最初に電源を切り、コンセントを抜きます。
開閉ボタンを押しても反応しないからといって、通電したままカバーを外すのは危険です。
電源を切った直後でも、内部の部品に電気が残っている可能性があります。しばらく時間を置いてから作業した方がよいでしょう。
本体カバーは、側面や背面のネジで固定されていることが多く、プラスドライバーで外せる場合があります。
ネジに合わないドライバーを使うとネジ頭を傷めるため、サイズが分からない場合は「ドライバーのサイズが合わない原因とは?ネジ頭をなめる前に確認したい番手の選び方」も参考にしてください。

本体カバーや内部部品には小さなネジが使われていることもあるため、サイズの合う精密ドライバーがあると作業しやすくなります。
これは本当に重宝する! 楽、とにかくラク! 一家に一つあってよいと思います。おススメです!
ネジは場所によって長さが違うこともあるため、外した位置が分かるように並べておくか、写真を撮っておくと戻しやすくなります。

カバーが外れない場合は、ネジの外し忘れがないか確認します。無理に持ち上げると、カバーの爪を折ったり、内部の配線を引っ張ったりすることがあります。
また、機種によってはカバーを外すだけでも難しい構造になっています。分解に不安がある場合は、無理に作業を進めない方がよいでしょう。
ベルト・プーリー・ギアの位置を確認する
カバーを外したら、トレイの開閉機構を確認します。
多くの場合、トレイの下や横付近に、小さなモーターやプーリー、ゴムベルトがあります。
ただし、上から見ただけではベルトが見えない機種もあります。CDを回転させる部分やトレイ本体が邪魔になり、さらに部品を外さなければ確認できない場合もあります。
このとき、いきなりベルトを外すのではなく、取り付けられている状態を写真に残しておきます。
どのプーリーに掛かっているのか、ベルトがどの向きで通っているのかを記録しておけば、新しいベルトへ交換するときに迷いにくくなります。
ゴムベルトが外れていたり、たるんでいたり、表面がつるつるになっていたりしないか確認します。
指で軽く触れただけで伸びる場合や、黒い粉が付く場合、ベタついている場合は劣化している可能性があります。
小さなゴムベルトを取り外したり、奥まった場所の部品をつまんだりする作業では、先の細いピンセットがあると扱いやすくなります。細かい作業に合う種類は「細かい作業がグッとラクに!ピンセットの世界と正しい使い方入門」で紹介しています。

プーリーを手でゆっくり回し、ギアやトレイが連動して動くかも確認します。
途中で強く引っ掛かる場合は、ベルトだけではなく、ギアやレールに問題があるかもしれません。
清掃とグリスアップは必要な場所だけ行う
ゴムベルトを交換するときは、ベルトが掛かるプーリーの汚れも確認します。
プーリーに古いゴムのカスや油分が付いていると、新しいベルトへ交換しても滑ることがあります。
綿棒や柔らかい布を使い、プーリーの溝を軽く拭き取ります。
プーリーに古いゴムのカスや油分が付いている場合は、無水エタノールを少量含ませた綿棒などで拭き取ります。
このとき、ゴムベルトやプーリーへ潤滑剤を付けてはいけません。
滑りをよくするための油やグリスが付くと、ベルトが空回りしやすくなり、トレイを動かす力を伝えられなくなります。
一方で、トレイが通るレール部分や樹脂製ギアには、もともとグリスが使われている場合があります。
古いグリスが固まっているときは、汚れを拭き取ってから、樹脂部品に使用できるグリスを少量だけ塗ります。
樹脂製のギアやレールへ新しくグリスを塗る場合は、プラスチック部品に使用できるものを少量だけ使います。
多く塗れば動きがよくなるわけではありません。余分なグリスがベルトやプーリーへ付着すると、別の不具合につながります。
また、CDを読み取るピックアップ部分には、むやみに触れない方がよいです。
トレイが開かない症状を直す作業では、開閉機構に関係する部分だけを確認し、必要以上に分解しないことも大切です。
ゴムベルトを交換しても直らない場合
ベルト以外の原因を疑う
ゴムベルトを新品に交換してもトレイが開かない場合は、別の部分に原因がある可能性があります。
トレイの開閉は、モーター、ゴムベルト、プーリー、ギア、レールなど、複数の部品が連動して行われています。
そのため、ゴムベルトだけを交換しても、ギアの動きが重かったり、トレイが途中で引っ掛かっていたりすれば、正常には開閉できません。
まずは電源を抜いた状態で、プーリーやギアをゆっくり動かし、トレイが途中で止まらないか確認します。
一定の場所で毎回引っ掛かる場合は、ギアの歯が欠けている、部品の位置がずれている、レールに異物が挟まっているといったことも考えられます。
また、新しいゴムベルトへ交換しても、サイズが合っていなければ症状は改善しません。
ベルトが緩すぎないか、反対に張りが強すぎないか、プーリーの溝へ正しく収まっているかも見直します。
モーターやギアが故障している可能性
開閉ボタンを押してもモーター音がまったくしない場合は、ゴムベルトよりもモーターや電気系統の不具合を疑う必要があります。
ただし、モーター音が聞こえていても、モーターが弱って十分な力を出せなくなっていることがあります。
ベルトを外した状態では回っていても、トレイを動かす負荷がかかると止まってしまう場合もあります。
樹脂製のギアも、長年使っていると割れたり、歯が欠けたりすることがあります。
ギアが欠けていると、トレイが途中まで動いて止まる、カチカチと音がする、同じ場所で空回りするといった症状が出ることがあります。
ギアが割れて軸の上で空回りしている場合は、見た目だけでは分かりにくいこともあります。
このような故障では、ゴムベルトを交換するだけでは直りません。交換部品が手に入るなら修理できますが、古い機種では適合するギアやモーターを探すのが難しい場合もあります。
修理費と買い替えを比較する
古いCDプレーヤーの場合、どこまで修理するかも考える必要があります。
ゴムベルトの交換や簡単な清掃だけで直るなら、それほど費用はかかりません。
しかし、モーターやギア、制御基板まで故障していると、部品代だけでなく修理の手間も増えていきます。
メーカー修理を依頼しようとしても、すでに部品の保有期間が終わっており、受け付けてもらえないこともあります。
一方で、気に入っている音やデザインの機種であれば、中古部品を探したり、修理店へ相談したりする価値はあります。
私のCDプレーヤーについては、以前ベルト交換で一度直っていることと、現在も軽く叩けばトレイが動くことから、まずは太さとサイズが近いゴムベルトへ交換し直すつもりです。
それでも改善しなければ、ギアやレールの動き、モーターの力まで確認する必要がありそうです。
まとめ
CDプレーヤーの開閉ボタンを押してもトレイが出てこない場合は、ゴムベルトの伸びや劣化、サイズ違い、ギアやレールの動きの悪さなどが考えられます。
私のCDプレーヤーも、以前ゴムベルトを交換して一度は直りましたが、しばらくして再び開かなくなりました。
現在は、開閉ボタンを押しながら本体の手前を軽く叩くと出てくる状態です。
交換したゴムベルトが元のものより細かったため、プーリーの上で滑り、トレイを動かす力を十分に伝えられていない可能性があります。
叩くと開く場合でも、故障が直ったわけではありません。強く叩いたり、トレイを無理に引っ張ったりすると、ギアや内部部品を壊すおそれがあります。
分解して確認する場合は、必ず電源を抜き、ゴムベルトの太さや張り、プーリーの汚れ、ギアやレールの引っ掛かりを順番に確認します。
ゴムベルトを交換するときは、輪の大きさだけでなく、元のベルトに近い太さを選ぶことも重要です。
新しいベルトへ交換しても直らない場合は、モーターの力が弱っている、ギアが欠けている、古いグリスが固まっているといった原因も疑う必要があります。
今回のCDプレーヤーは、もう一度、太さとサイズの合うゴムベルトへ交換して確認する予定です。以前の交換で一度動くようになったからこそ、取り付けられれば何でもよいわけではなく、ベルト選びが大切だと分かりました。






